こんにちは。こゆき(@yukilog00)です。
今回は普段と趣向を変えて、AI資格 G検定(ジェネラリスト検定)の試験対策の記事になります。
私は機械学習やDeep Learningに関する知識はゼロでしたが、2か月程勉強することでG検定に一発合格することができました。
この記事では知識ゼロから2か月で一発合格した、私の勉強方法を紹介します。
- G検定とはどんな試験か
- 知識ゼロからG検定に合格するための試験対策
G検定(ジェネラリスト検定)とは?
一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施しているディープラーニングの資格試験です。
公式の試験概要には以下のように記載されています。
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
つまり、ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)を育成するための資格試験です。
G検定とは別に、「E資格(エンジニア資格)」もあります。こちらは実際に実装する人材(エンジニア)向けの資格です。

いずれE資格もチャレンジしたい!
試験概要
受験資格: なし
試験時間: 120分
問題形式: 多肢選択・220問程度
試験形態: オンライン実施(自宅受験)
出題範囲: シラバス参照
受験費用: 一般12,000円、学生5,000円
試験日程: 年2~3回の頻度で開催(最近は3,7,11月)
合格ラインは非公開ですが、合格率は60~70%です。
決して低い数字ではないですが、出題範囲は多岐にわたるので、対策は必要です。

30~35時間ほどの勉強時間で合格している人が多いみたいです。
しっかり対策すれば、文系・理系問わず合格できる資格です!
試験対策
Step1: ざっくり概要を理解(試験2か月前~)
軽めの本でざっくり概要をインプットします。
私は以下の2冊を読みました。
1冊目
Amazonの評価は低いですが、知識ゼロの人が読む入門の1冊目としてはサクッと読める軽さが良いと思います。
読みやすいのでささっと一通り読んで、クラス識別、ニューラルネットワークなどのイメージをざっくりつかみます。
2冊目
東大准教授の松尾先生が出版した有名なAI本です。
技術・用語・歴史・活用事例など試験範囲はほぼ網羅されています。
試験対策としてはもちろん有効ですが、それだけでなく普通の読み物としておもしろかったです。
AIの歴史や、”一般人が持つAIのイメージ”と”実際のAIのギャップ”など興味深く読めました。
Step2: 公式問題集を2周(試験1か月前~2週間前)
公式テキストは使いませんでした。
公式テキストは使わず、公式問題集を2周します。
当然、知らない単語なども出てくるので、
問題を解く → 解説を読む → 重要そうな箇所はノートにまとめ
というように進め、まとめたノートは試験当日まで1日1回は目を通すようにしました。
まとめたノートは、試験当日の参照用としても使います。
ノートにまとめるのがめんどくさい、そこまでする時間がない、という方は付箋を貼っておくだけでも試験当日に役立つと思います。
Step3: AI白書を流し読み(試験1か月前~直前)
公式問題集と並行して、AI白書を読みます。
AI白書はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発行している本です。
技術から制度や世界中の各国の最新動向まで、様々なことがわかります。
紙の本だと536ページと分厚い本なので、電子書籍がオススメです。
電子書籍だと、検索できますし。(これも試験当日重要)
ちなみに、「AI白書 2017」は360ページ、「AI白書 2019」は496ページでした。最新情報が追記され年々ボリュームアップしています。
技術的な部分はなるべく理解しながら読むことを心掛けましたが、最新動向などは基本流し読みで興味のある箇所のみ熟読しました。
制度面については、試験で出そうだなと思いながらも流し読みでした。(なにせ量が多い!)
試験当日の解き方
事前準備
参照用の本・電子書籍・ノートなどを手元に準備します。
また、PC環境も事前に整えておきます。
解き方
問題数が多いため、サクサク解けるものから進め、調べたりする時間がかかるものには「この問題をチェックする」にチェックしておきます。
チェックをつけておくと、問題一覧画面でチェックがついた問題を一目で確認することができるため、一通り解き終えた後で戻って回答すればOKです。
後回しにした問題の中でも、固有名詞を含む問題のような、検索してすぐヒットしそうなものから優先的に潰していきます。
受験した感想
そこそこ勉強してから受験したつもりでしたが、調べないとわからない問題も多く、試験時間はギリギリでした。
問題集よりも難易度が高い問題が多かったです。問題集レベルの問題はサクサク解き、難易度高めの問題に時間を残しておく必要があります。
G検定を取得するメリット
G検定に合格すると、合格を証明するロゴが発行され、名刺などに記載することができます。
さらに、合格者専用のコミュニティへの参加資格が与えられ、そこからオンラインイベントの案内が来たり、Deep Learningに関する情報を得られたりします。
現状、仕事に直接役立ってはいないですが、AIに関する知識が深まり、なかなかおもしろい勉強にはなったと思います。
転職・就職の際に持っていると目立ちそうなので、有利な資格なのかもしれません。
その他の試験対策記事も書いています。興味のある方はどうぞ。
SAA(AWS Certified Solutions Architect)の合格体験記
AI-900(Microsoft Azure AI Fundamentals)の合格体験記
DP-900(Microsoft Azure Data Fundamentals)の合格体験記
システムアーキテクト(SA)の試験対策記事。
G検定(ジェネラリスト検定)の試験対策記事。
コメント