この記事では私が資金300万円で運用しているトラリピの設定を公開しています。
私は運用資金が1,000万になるまでは多少リスクをとってリターンを上げたいと考えているため、ややリスク高めの設定になっています。
また、記事の後半では必要資金を下げる設定方法も紹介していますので、少ない資金から運用スタートしたい方はそちらもご参照ください。
- 直近5年~10年のチャートをもとにしたややリスク高めのトラリピ設定
- 少ない資金から運用スタートする場合の設定方法
トラリピとは?
マネースクエアが提供しているFX自動売買のサービスです。
一度設定すれば、あとはシステムがルールに従って自動で売買を繰り返してくれます。
FXというとギャンブルのようなイメージがありましたが、FX自動売買はルールに従ってシステムが取引を行うため、
- 感情に左右されないルールに従ったトレードが可能
- 自動でトレードが行われるため、一度設定してしまえば不労所得になる
というメリットがあり、資産運用として、とても有効だと感じています。
FX自動売買のサービスは色々ありますが、トラリピの特長は以下です。
- 「トラップ」「リピート」「イフダン」をひとつにまとめた特許技術
- レンジを決めて設定(相場が上がるか下がるかの予想が不要)
- 必要証拠金の計算が簡単なツール
- 始めに設定さえしてしまえば、ほとんどメンテナンス不要
私は現在、資金300万円で運用していますが、徐々に資金追加して将来的には2,000万で運用していきたいと考えています。
設定方針
資金300万円で運用します。
私は1,000万になるまでは多少リスクをとってでもリターンを上げたいと考えているため、ややリスク高めの設定になっています。
売買の方向
マイナススワップを避けたいため、基本的にプラススワップの方向のみ設定します。
通貨ペア
長期的に下落トレンドとなっている新興国通貨(南アランド、トルコリラ、メキシコペソ)は設定しません。
また、2020/9現在、EUR/USD、AUD/USD、NZD/USDは売で稼働するには現在価格が低い位置にあるため、対象外としました。
残りの8通貨ペア(新通貨ペアの豪ドル/NZドル含む)で運用します。
EUR/USD、AUD/USD、NZD/USDは今回対象外としていますが、クロス円以外の割合を増やしたいので、もっと高い位置にくれば追加したいと思っています。
初期設定
設定は以下の通りです。
※注文金額(万)はすべて0.1
※水色背景は2021/11現在の全決済レンジアウトの設定。
通貨ペア | 売買 | レンジ |
利確幅(トレール有無) |
本数 | 運用資金(目安) |
---|---|---|---|---|---|
USD/JPY | 買 | 110.0 ~ 95.0 |
400(あり) | 41 | 60万 |
EUR/JPY | 売 | 130.0 ~ 120.0 |
1,100(なし) | 21 | 35万 |
AUD/JPY | 買 | 80.0 ~ 60.0 |
600(あり) | 21 | 30万 |
NZD/JPY | 買 | 75.0 ~ 60.0 |
600(あり) | 21 | 25万 |
CAD/JPY | 買 | 90.0 ~ 70.0 |
500(あり) | 41 | 55万 |
GBP/JPY | 買 | 140.0 ~ 125.0 |
350(あり) | 31 | 45万 |
GBP/USD | 売 | 1.450 ~ 1.270 |
5ドル(あり) | 21 | 35万 |
AUD/NZD | 売 | 1.140 ~ 1.040 |
6 NZドル(なし) | 51 | 35万 |
買 | 1.090 ~ 1.000 |
6 NZドル(なし) | 46 | ||
計 | 320万 |
新通貨ペアのAUD/NZDのみ、両建てとしています。
運用資金(目安)は、「レンジのちょっと下(売ならちょっと上)」がロスカットレートとなる資金です。(=通貨ペアによっては狭めのレンジを設定し、そのレンジのすぐ下にロスカットレートがある少し攻めた設定になっています)
後述の設定詳細には、運用資金を少しずつ増やした場合に、ロスカットレートがどこまで下がるかも記載しています。安全に運用したい方はそちらもご参照ください。
運用資金(目安)の合計は320万と資金の300万を上回ることになりますが、以下の理由から問題ないと判断して運用スタートしています。
- 8通貨ペアに分散しているため、すべての通貨ペアで同時に損失方向にレンジアウトする確率は低い
- レンジアウトするまでの運用期間に出た利益で運用資金は増えていく
追加設定
運用開始後、追加した設定は以下になります。
確定利益の再投資として追加したり、レンジアウトした通貨ペアの分、他の通貨ペアを追加したりしています。
通貨ペア | 売買 | レンジ |
利確幅(トレール有無) |
本数 | 運用資金(目安) |
---|---|---|---|---|---|
EUR/USD 21/1/25追加 |
売 | 1.26 ~ 1.19 |
5ドル(あり) | 21 | 25万 |
NZD/USD 20/12/7追加 |
売 | 0.75 ~ 0.69 |
5ドル(あり) | 31 | 30万 |
AUD/NZD 21/3/30追加 |
売 | 1.11 ~ 1.08 |
5NZドル(なし) | 31 | 15万 |
NZD/USD 21/11/23修正 |
買 | 0.73 ~ 0.67 |
5ドル(あり) | 21 | 25万 |
計 | 95万 |
2021/11現在、レンジアウトした設定を除くと必要な資金は195万となるため、現在は100万は出金して200万で運用しています。(出金した100万はトライオートETFに入金)
通貨ペアごとの設定詳細
通貨ペア毎に「仕掛けるレンジ」「本数」「必要資金とロスカットレート」をチャート上にまとめました。
「必要資金とロスカットレート」は2~3段階記載しているので、
- ロスカットレートを下げたい場合、どれくらいの資金が必要か?
- 下落時に追加資金を投入した場合、どれくらいロスカットレートを下げられるか?
がざっくりわかります。
資金計算した9/22時点でのロスカットレートとなります。
クロス円以外の通貨ペアでは、ドル/円、NZドル/円のレートの影響を受けて変動しますのでご注意ください。
ドル/円:USD/JPY
95円~110円のレンジに41本仕掛けます。(プラススワップの買のみ)
60万の資金で、最大ポジション保有時に91.6円までの下落に耐えます。

ユーロ/円:EUR/JPY
120円~130円のレンジに21本仕掛けます。(プラススワップの売のみ)
35万の資金で、最大ポジション保有時に141.0円までの上昇に耐えます。
過去のチャートを見ると2015年ごろにユーロ/円は130円を超えており、今回設定した120円~130円というレンジは狭めになっています。
そのため、もし130円を超えた際には、資金追加して(あるいはそれまでに貯まった運用益を使って)レンジを拡張するつもりです。

ユーロ/ドル:EUR/USD ※2021/1/25追加
1.19~1.26のレンジに21本仕掛けます。
25万の資金で1.28ドルまでの上昇に耐えます。

豪ドル/円:AUD/JPY
60円~80円のレンジに21本仕掛けます。(プラススワップの買のみ)
30万の資金で、最大ポジション保有時に58.1円までの下落に耐えます。
トラリピはマイナススワップが大きいため、マイナススワップ方向の設定はしない方針でしたが、2020/12現在、豪ドル円は買い方向でもマイナススワップとなってしまいました。
売りほどのマイナススワップではないことと、いずれまたプラススワップになると信じて、私は豪ドル円の買いトラリピを稼働させたままにしています。

NZドル/円:NZD/JPY
60円~75円のレンジに21本仕掛けます。(プラススワップの買のみ)
25万の資金で、最大ポジション保有時に58.0円までの下落に耐えます。

NZドル/ドル:NZD/USD ※2020/12/7追加
NZD/USDが上がってきていた、かつ、メキシコペソから無事撤退できたので、
2020/12/7からNZD/USDを追加しました。
0.69ドル~0.75ドルのレンジに31本仕掛けます。(プラススワップの売のみ)
30万の資金で、最大ポジション保有時に0.78ドルまでの上昇に耐えます。

カナダドル/円:CAD/JPY
70円~90円のレンジに41本仕掛けます。(プラススワップの買のみ)
55万の資金で、最大ポジション保有時に69.4円までの下落に耐えます。

英ポンド/円:GBP/JPY
125円~140円のレンジに31本仕掛けます。(プラススワップの買のみ)
45万の資金で、最大ポジション保有時に122.9円までの下落に耐えます。

英ポンド/ドル:GBP/USD
1.27ドル~1.45ドルのレンジに21本仕掛けます。(プラススワップの売のみ)
35万の資金で、最大ポジション保有時に1.460ドルまでの上昇に耐えます。

豪ドル/NZドル:AUD/NZD
過去6年間狭い範囲できれいなレンジ相場となっている、かつ、2021/4/1までキャンペーンで売り・買いともにスワップ0のため、豪ドル/NZドルのみ両建てで運用します。
売りレンジは1.04 NZドル~1.14 NZドルで、51本仕掛けます。
売りレンジ単体では35万の資金で、最大ポジション保有時に1.143 NZドルまでの上昇に耐えます。
買いレンジは1.00 NZドル~1.09 NZドルで、41本仕掛けます。
買いレンジ単体では35万の資金で、最大ポジション保有時に0.974 NZドルまでの下落に耐えます。
売りレンジの資金は35万円、買いレンジの資金は35万円ですが、合計30万の資金は必要ありません。
売り方向のロスカットレート到達時には買いポジションは決済されていてゼロ、買い方向のロスカットレート到達時には売りポジションは決済されていてゼロなので、売り・買いあわせて35万円の資金でOKです。

少ない資金から運用スタートする場合
少ない資金でスタートする場合、2通りの設定方法があります。
- 運用する通貨ペアを減らす
- トラリピ設定の本数を減らす
通貨ペアを減らす
運用する通貨ペアを減らします。例えば、15万の資金で豪ドル/NZドルのみ運用する、などです。オススメの通貨ペアは、狭いレンジで値動きの激しい「豪ドル/NZドル」です。
本数を減らす
レンジ内に仕掛ける本数を減らせば、必要資金も少なくなります。
本数を40本→20本と半分にすれば、必要資金も半分になります。
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